患者友の会勉強会
〜神経内科の病気のお話〜
第8回 「 神経を診る 人を診る 」
講師 : 松本秀也 副院長
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第8回 「 神経を診る 人を診る 」
講師 : 有村公良 院長
中島洋明 副院長
大勝病院の患者さま・ご家族を対象にした医療講座、第7回 「患者友の会勉強会〜神経内科の病気のお話〜」は平成24年1月14日、認知症をテーマに開かれました。
今回は有村公良院長と中島洋明副院長のリレー講義。「不安が募っていた認知症。取り上げていただいてありがたかった」「自分のことだと思って聞いた」「非常に参考になった。(介護の)自分も頑張る」など、感謝の言葉が寄せられました。
最初に有村院長が「認知症とは」と題して話しました。認知症の定義にはじまり、認知症によるもの忘れと加齢によるもの忘れの違い、老年期の3大認知症(アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症)、中でもアルツハイマー型について詳しく説明、「治らないからと諦めないでほしい。予防も可能になっているし適切に治療を行えば、症状の進行を遅らせることができる」など強調されました。
中島副院長は「認知症とどのように向き合うのか」と題して話しました。認知症になった場合、8割の人が告知を望んでいるが、高齢者は認知機能の低下をもたらす引きこもりがちになりやすい、もの忘れを主訴に来院する男性患者の大半は家では何もしない、ことなどを紹介。毎日歩くことの必要性などを説かれました。
第6回 「脊髄の免疫疾患であるHTLV-1関連脊髄症(HAM)について」
講師 : 松ア敏男医師
大勝病院の患者さま・ご家族を対象にした医療講座、第6回「患者友の会勉強会〜神経内科の病気のお話〜」平成23年12月10日(土)開かれ、神経内科部長の松ア敏男医師が「脊髄の免疫疾患であるHTLV-1関連脊髄症(HAM)について」話しました。南九州地方にも原因ウイルスのキャリア(感染者)が多い病気とあって、熱心に聴き入る姿が見られました。
HTLV-1とは、ヒトT細胞性白血病ウイルス1型のことで、成人T細胞白血病(ATL)をひき起こす原因ウイルスであることが知られています。しかし、このウイルス、実は白血病のほかに、脊髄症を発症させることも分かっており、これを発見したのが鹿児島大学医学部第3内科(神経内科)の医師たちでした。1986(昭和61)年のことです。発足後歴史の浅い第3内科の画期的な成果でした。
この脊髄症がヒトT細胞性白血病ウイルス1型関連脊髄症(HAM)。HはHTLV-1、Aはassociated(関連)、MはMyelopathy(脊髄症)。第3内科の命名です。松ア医師は第3内科時代から、そして当院に移ってからもHAMの治療・研究に携わり、当院の職員研修会でもたびたびHTLV-1に関して講義されている。今回の講座では「脊髄の病気には様々なものがあるが、HAMは、脊髄に炎症が起こり、排尿・排便障害を伴う脊髄性麻痺を呈する。進行性で肺疾患、関節症、筋障害、シェーグレン症候群(眼、口腔、皮膚などが乾く)などの種々の合併症を発症する」「HTLV-1抗体陽性と言われた方(HTLV-1キャリア)が、靴の外側がすれる、つまずきやすい、足が突っ張る、膀胱炎を繰り返す、などの症状が出たら要注意」と、この病気の特徴を紹介。難治性の病気ではあるが、近年研究が進み治療指針もできており、「発症したらできるだけ早いうちに治療を開始して進行を遅らすことが大切」と、留意点を指摘されました
このほか、HTLV-1感染者、いわゆるキャリアについても解説。キャリアの約95%は生涯発症しない、ATLの発症率が5%、HAM%、目の病気であるHTLV-1関連ブドウ膜炎(HU)0.1%、また、ほとんどが母から子への母子感染(母乳、産道感染)であること、男性から女性への性感染もあることなどを説明、HAM患者会(アトムの会)、NPO法人「日本からHTLVをなくす会(スマイルリボン)」が結成されていることなどにも触れ、話は多岐にわたりました。
患者さま、ご家族を対象にした医療講座・患者友の会勉強会は第5回を迎え、「頭痛」をテーマに開かれました。講師は頭痛専門医でもある有村公良院長。頭痛専門外来を設け、予約制で診察・治療に当たっています。
講座では、「たかが頭痛、されど頭痛」と題して、慢性の頭痛、いわゆる「頭痛持ちの頭痛」について、次の4点に集約して、具体的な症例も示しながら一般向けに分かりやすく話されました。
一、頭痛はとても多く、ありふれた症状だが、時に悪性のものがある。激しい頭痛が急にきた り、しびれがきたり、吐き気を伴う場合などは危険。くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎などが疑われ、早急な診断・治療を要する
第4回 「脳卒中のリハビリテーション」
大勝病院の患者さま・ご家族を対象にした医療講座、「患者友の会勉強会〜神経内科の病気のお話〜」が毎回好評です。第4回は平成23年10月15日(土)開かれ、作業療法科の大勝巖科長と言語聴覚療法室の小牧祥太郎・大江智両言語聴覚士が、それぞれの専門的な立場から、基本的なリハビリテーションについて話しました。
前半を受け持った大勝科長は「脳卒中のリハビリテーション」と題して、「作業療法では、手を使い頭を使う活動は、手指機能の高まりばかりでなく、脳の活性化や精神の活性化を生み出し、人としての価値を高めると考えている」と、作業療法の基本的な考え方を説明しました。そして、脳卒中などによって起こる運動マヒの程度には6段階あり、自分のマヒの程度を知り、そのマヒの段階に合った訓練をすることが大事とのこと。そのポイントを上肢(腕)・手指の運動を中心に、ごく簡略化して述べてみます。
ステージ1、2;(1は自分で動かせない状態。2は僅かに動く)ストレッチや関節を動かせる範囲で訓練。
ステージ3;(動かせるが、上肢をあげようとすると肘、手首、手指の関節も動く共同運動がある)ストレッチや関節を動かせる範囲で訓練。曲げる訓練や握る訓練は好ましくない。マヒのない手で伸ばす方向への訓練。ボツリヌス療法が有効。
ステージ4;(筋肉の突っ張りが減少し、共同運動からの離脱が始まる)曲げ伸ばしができるようになるが、すぐ突っ張るようになり動きを邪魔する。ストレッチ→訓練→ストレッチの繰り返し。ボツリヌス療法が有効。
ステージ5、6;(5は分離した動作がかなりできる。6は分離した動作が正常よりは遅いけれど早くできる)日常的にどんどん手を使う。関節を動かしにくくなったらストレッチを心掛ける。できる動作を繰り返し行い、耐久性をつける。
締めくくりとして「正しい訓練は今の状態より手の機能を改善する。決してあきらめないでください」と呼びかけました。
後半は大江言語聴覚士が言語聴覚療法について説明したあと、小牧言語聴覚士に実技を演じてもらいながら嚥下訓練や嚥下体操を紹介、構音障害訓練、失語症訓練、脳活性化訓練なども紹介しました。
来場者からは「主人の麻痺段階がどのステージにあるかが分かった。動かない手を勝手に動かすことが間違いだとも知った。家庭でのリハに役立てたい」「参加者は悩みながら努力している本人・家族だと思う。であれば、理論的なものだけでなく、実際にさせてみる部分もあってよいのでは」などの感想、要望が寄せられていました。
大勝病院の患者様・ご家族を対象にした医療講座、「患者友の会勉強会〜神経内科の病気のお話〜」は第3回を迎えて、平成23年8月20日(土)開かれました。前半をリハビリテーション部の瀬戸口佳史リハ部長(理学療法士)が「脳卒中者・家族が知っておきたいリハビリテーション」と題して、後半を有村公良院長が「脳卒中の後遺症による痙縮に対するボツリヌス療法」と題して話しました。
有村院長の講義は、脳卒中による上下肢の痙縮の治療に平成22年10月保険適用となり、平成22年11月から当院でも治療を開始したボツリヌス療法のお話でした。
脳卒中後遺症の新しい治療法であるボツリヌス療法については、ホームページにてご確認ください。
第2回 「脳卒中の診断と治療について」
卒然として中る脳卒中
大勝病院の患者様・ご家族を対象にして始まった医療講座、第2回「患者友の会勉強会」は平成23年7月16日(土)開かれ、大勝秀樹医師が「脳卒中の診断と治療」と題して話しました。今回から参加された方々にアンケート形式で感想、意見を求めたところ、好評で「とても良い勉強になる。分かりやすく、また参加したいと思った」「正しい生活習慣を身につけることが如何に大事かということを再認識した」「主人が退院したばかり。本日学んだことを参考に主人共々、日々の生活を大事にしていきたい」などの声が寄せられました。
講座は前回のパーキンソン病に続いて「神経内科の病気のお話」第2弾。大勝医師はまず脳卒中について「卒然として中(あた)る。さっきまでは元気だったのに…」といった語源を紹介、にわかに発症し、いったん発症すれば急死あるいは長期療養を要する怖い病気であることを、あらためて印象づけました。
そして、脳卒中には大別して、脳の血管が破れる脳出血・くも膜下出血と、脳の血管がつまる脳梗塞があり、脳梗塞はさらにアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症に分類されるとし、病気の種類と仕組みを知ることが予防の第一歩であると、それぞれの病気の特徴について説明しました。
脳梗塞は生涯 再発予防薬服用の必要
また近年、脳出血による死亡率は減少し、脳卒中の主流は脳梗塞に移っていることから、脳梗塞について時間を割いて詳述。「脳梗塞は再発しやすい病気で、10人に1人は1年以内に再発し、2人に1人が10年以内に再発している」「脳梗塞患者の4人に1人は再発予防薬の服用を中断し、3人に1人は生涯服用の必要性を理解していない」と統計上の数字をあげて注意を喚起し、治療を続けることの重要性や、正しい生活習慣の積み重ねが再発予防につながることなどが強調されました。
講師 : 有村公良 院長
第1回は平成23年6月11日開かれ、本講座開設の提唱者でもある有村公良院長による「パーキンソン病について」。大勝病院6階研修室で50人余の参加を得て開かれました。熱心な質問が寄せられ、好評でした。
有村院長は「出来るだけ分かりやすく話すようにしたい」と前置きして、パーキンソン病は、60歳前後に発症することが多く、スムーズな運動ができない運動障害疾患の一つであること、特徴的な症状や原因、治療方法、薬の副作用、日常生活の注意点などを約1時間にわたって詳述。最後に「パーキンソン病は患者さんだけでなく、家族、医療スタッフが一緒になって病気を克服する姿勢が重要。ただ、この病気はゆっくり進む病気なので、あまり気負わずに安らかに日常生活を送れるよう心掛けたい」と結びました。
質疑応答の時間も設けられ、「先週末ごろから手足がふるえる。パーキンソン病では」「パーキンソン病だが、手足がだるく、足が重たく感じることがある。なぜか」「晩酌はだめか。幻覚を見ることになるのだろうか」「貧乏ゆすりと振戦の見分け方は」などの質問が相次ぎ、皆さん強い関心を持って参加された様子がうかがわれました。
第1回患者友の会勉強会
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ふれあいの里山田が
介護付き有料老人ホームに
当法人の在宅型有料老人ホーム「ふれあいの里・山田」(定員57名)が混合型特定施設に鹿児島市より認定され、6月1日から21名を限度として要介護1〜2から、要介護1〜5までの方々を受け入れることができるようになりました。
特定施設とは、施設職員が介護保険付きで介護サービスを提供できる施設のことです。サービス対象は特定施設入居者生活介護(介護1〜5対象)と介護予防特定施設入居者生活介護(要介護1、2対象)の二つがあり、当施設はいずれのサービスも提供することができます。
「ふれあいの里・山田」は生活支援等のサービスがついた高齢者向けの居宅施設として、平成20年11月にオープンしました。介護が必要になった場合は、入居者自身の選択により、地域の訪問介護などのサービスを利用していましたが、これからは介護付き有料老人ホームとして、57名のうち21名について、施設職員による介護サービスを提供できるようになりました。
ふれあいの里山田:http://ookatsu.jp/kanren/yamada.php